九州大学に関して①

 

こんにちは！

宇部高校専門塾の黎明会予備校　受験コンサルタントの坂根です。

いよいよ25日より、国公立大学前期試験が始まります。受験生の皆さん、悔いのないように全力を尽くしてください！応援してます。

本日はそんな国公立大学の中で、宇部高校生に人気のある進学先についてお話しようかと思います。

国公立大学で、宇部高校令和2年度卒業生が合格した数TOP３はどこだったのでしょうか？

結果は以下の通りです。

1位　山口大学　45名

2位　広島大学　14名

3位　九州大学　12名

（現役生のみの数字です）

 

その中でも3位の九州大学は、旧帝大の中にも名前を連ねる全国屈指の名門大学になります。アクセス面においても、旧帝大の中では一番近いですし、宇部高校生が目標とする大学なのではないかと思います。

 

本日は、そんな九州大学にスポットを当ててお話します。

 

九州大学の入試の形式とは？

 

九州大学で主な選抜方式は３つございます。

• 一般選抜
• 総合型選抜（ⅠとⅡ）
• 学校推薦型選抜

 

ここで注意すべき点は、いわゆる、推薦のカテゴリーに入る、総合型選抜及び、学校推薦型選抜に関しては、全学部で実施しているわけではないということです。

以下３つの例を挙げさせていただきます。

※一般選抜のみの学部学科

・経済学部経済工学科

・医学部医学科

・医学部生命科学科

・薬学部

・工学部航空宇宙工学科

 

※ちなみに、一般後期試験を実施しない学部学科

・共創学部

・理学部数学科

・医学部全て

・歯学部

・工学部建築学科

・芸術工学部全て

 

※学校推薦型選抜を実施している学部学科

・共創学部

・芸術工学部芸術工学科インダストリアルデザインコース

・芸術工学部芸術工学科未来創造デザインコース

 

学部ごとに求める人物像が明確に表れている！

以上の点を鑑みると、2つの大きな特徴が見られます。

 

• あまり聞き慣れない学部学科が多い
• 学部学科によって入学の入り口が多様であり、一定のパターンがない

 

この特徴から、九州大学の学部学科それぞれに個性があり、学部ごとで入試の考え方が違うのではなかろうかと推測できます。医学部医学科が前期試験のみという点に、伝統を重んじる風潮を感じますし、共創学部のように、多種多様な人材を取って育ててみたいという挑戦的な姿勢も見て取れます。

 

その共創学部と芸術工学部の2つのコースのみが学校推薦型選抜を実施しています。いわゆる指定校推薦の枠がある学部学科です。その中で、本日は共創学部について簡単にご紹介させていただきます。

 

【共創学部とは】

2018年4月に設置された新しい学部です。HPでは以下のように紹介されています。

「共創学部が目指しているのは、学生一人ひとりが自分の問題意識に基づいて、文理の壁を超えて領域の異なる複数の学問分野を学び、課題を設定してその解決に自ら取り組む、新しい大学教育の実現です。このような主体的な学びを通じて、絶え間なく変化する世界の課題に持続的に取り組むことのできる、強くしなやかな知性をもった人物を育てること、それが共創学部の目標です・・（省略）・・複数の専門領域を結びつけて課題解決の知へとつなげる協働知創造、すなわち「共創」に習熟した人材の育成を目指しています」

 

どうでしょうか？太字の部分に九州大学のアドミッションポリシーや意思が見て取れます。学部学科、文理の枠を超えて、課題解決する人材を育成しようとしている学部で大変素晴らしいと思いませんか？

そして、具体的に、以下の４つの力を備えた学生を求めています。

「主体的自律性」：創造的な学びのテーマを自ら設定し、既存の学問の枠組みを超えて、必要となる生きた知識や有用な技能を獲得しようとする主体的な態度を持っている。

「協働的学習能力」：科学的探究活動や社会活動などについて優れた資質と豊富な経験を持ち、他者と協力しながら実効性のある活動を進めていくことのできる協働的な姿勢を持っている。

「多角的思考力」：既存のさまざまな学問分野の基礎と応用を幅広く修得し、高度で複雑な社会的課題の解決のためにこれらの知を批判的に活用し統合できる思考力を持っている。

「国際的視野」：国際社会に対する強い関心と多様な経験を有するとともに、世界を舞台にした活動に対する強い意欲を持ち、これを実際に実現するための高い語学力を持っている。

 

いかがでしょうか。

これらの資質を図るために一般前期試験に、

小論文が課されています。それも300点も！

 

前期試験で小論文を課す学部学科は珍しいです。それだけ主体性を持って行動し、コミュニケーション能力の高い人材を求めているのだと分析できます。また数学の配点も高く、まさに文理融合の対策が必要になります。

 

学部4年間で、人類社会が抱える課題解決に向けて研究していくイメージが浮かびます。農業、環境問題、生物、宇宙、社会学、歴史など様々な問題にアプローチできる学部です。公務員志望者などにも強い学部に思えますので、民間志望、公務員志望に関わらず将来の選択肢が広がります。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。また九州大学についてはブログに挙げたいと思います。本日は以上です。

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