【目指せ山口大学合格！】山口大学国語大問１を徹底解説！

 

こんにちは！

宇部高校専門塾の黎明会予備校です。

こちらの記事では、令和２年度（２０２０年度）山口大学国語大問１を解説します。

宇部高校の生徒さんが、山口大学志望の受験生が過去問演習・対策に使っていただけるようにこちらの記事を書き

ました！

また、解説には現代文の対策に必要なエッセンスをふんだんに取り入れましたので、

山口大学志望以外の受験生にも問題演習として使っていただけます。

是非、赤本等で過去問を入手して一度自力で解いた後にこの記事を読んでみてください。
それでは早速、解説を始めます！

問１

漢字です。解説は省略します。

なお、漢字が心配な人は
『生きる漢字・語彙力<三訂版>』（駿台文庫）
などの書籍を１冊購入して取り組んでください。
「どの漢字参考書で対策したらいいか相談したい」
「手持ちの漢字参考書で対策してよいのか相談したい」
というかたは是非お気軽に黎明会予備校へ！
いつでもお待ちしています。

問２

空欄に当てはまる接続詞を選ぶ問題です！
空欄直前・直後の内容を確認してふさわしい論理構造を決定します。
空欄ごとにみていきましょう。

Ⅰ

・空欄直前：文学史と創造行為そのものの歴史は一致しない。
・空欄直後：精神の変化は常態である。（常に生じるものである）
⇒空欄の直前・直後に関連性がない
⇒話題が転換している
⇒答えはウ「ところで」

Ⅱ

・空欄直前：精神の変化は常態である。（常に生じるものである）
・空欄直後：不断に変化することが精神の統一性の証だから。
⇒「結果⇒原因」の関係である
⇒原因を示す接続詞を答える
⇒答えはエ「なぜなら」

Ⅲ

・空欄直前：変化しない精神は死んだ精神である。
（＝生きている人の精神は変化するのが当たり前である）
・空欄直後：不断に変化する的を狙う射手にならざるをえない。
⇒「原因⇒結果」の関係である
⇒結果を示す接続詞を答える
⇒答えはイ「したがって」

Ⅳ

・空欄直前：不断に変化する的を狙う射手にならざるをえない。
・空欄直後：的の揺れ方を眺めるのは面白い。変化するものなので、位置を定めることにはあまり意味がない。
⇒「的」「射手」という比喩表現に関して情報を追加している
⇒「添加」の接続詞がふさわしい
⇒答えはア「しかも」
（Ⅰ～Ⅳのなかでは一番選びづらいと思われるので、消去法で解いても良いと思います。）

問３

①主語を明確にする⇒「空穂の死は」。
②空穂の死に対する筆者の意見・考えが具体化されている箇所・わかりやすく述べられている箇所を探す
⇒例えば「悲しみよりは賛嘆のおもい」「全生涯を完全に生き尽くした」「驚くべき記憶力」といった表現が目に付く。

選択肢

ア：「老いや衰えとは無縁」⇒１１行目「著しい衰え」⇒×
イ：「常に筆者を見守っている」⇒②と無関係⇒×
ウ：「空穂の存在感が強く残り続けていた」⇒②と無関係⇒×
エ：「生涯を完全に生き尽くし」⇒「全生涯を完全に生き尽くした」
「悲しみではない」⇒「悲しみよりは」
⇒正解
オ：「心臓の衰弱だったので」⇒②と無関係⇒×

問４

①指示語「このこと」を具体化する。
⇒「空穂がいかなる流派にも属さず、独りの道を歩んできたこと」。
②「異なる」⇒対比構造をまとめる。
「外部」⇔「自分自身の内側」（第４段落）　「文学史的、短歌史的な位置づけ」（傍線部）⇔「精神の働きの歴史」（第５段落）

解答例

空穂がいかなる流派にも属さず、独りの道を歩んできたのは空穂が外部ではなく自分自身の内側にある精神に創造行為の源泉をもっていたらからで、文学史とは方向や次元が異なるから。

採点基準

・空穂はいかなる流派にも属さず、独りの道を歩んできた　３点
・外部ではなく自分自身の内側　　２点
・精神　　２点
・文学史とは異なる　２点

問５

①逆説＝一見矛盾していることが、実は矛盾していないこと。
②矛盾（対義語・対比構造）を探す。
「自分を権威にすることに生涯無関心」
⇔「自愛心の深さ」「自己自身への絶えることない関心」

解答例

空穂が既成の権威や自分自身を権威とすることに無関心であったのは、自愛心が深かったことや自己自身への絶えることのない関心のゆえであるということ。

採点基準

・既成の権威に無関心　２点
・自分自身を権威とすることに無関心　２点
・自愛心が深い　１点
・自己自身への絶えることのない関心　１点
・「～のゆえ」（「～だから」）　１点

問６

選択肢

ア：「短歌や小説などによっては困難」⇒×（第３段落「短歌・小説で測られると同時に…」）
イ：「文学史・短歌史の中に位置づけるのは重要ではない」⇒〇
（第３段落「文学史上の位置を思うよりは…」）
ウ：「野心家としての心構え」⇒×
（第１０～１２段落：師からは自己を愛することを学んだ）
エ：「権威として」⇒×　（第７段落：自分を権威にすることには無関心）
オ：「自律的価値において」⇒〇（第１０段落）　（「伊勢物語」についての言及は第７段落）

 

 

いかがでしたでしょうか。
また別の記事でお会いしましょう！
それではまた！

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