【目指せ山口大学合格!】令和2年度(2020年度)山口大学英語大問1を解説!!
こんにちは!
宇部高校専門塾の黎明会予備校です。
こちらの記事では、令和2年度(2020年度)山口大学英語大問1を解説します。
山口大学志望の受験生が過去問演習・対策に使っていただけるようにこちらの記事を書きました!
また、解説には英文読解に必要なエッセンスをふんだんに取り入れましたので、山口大学志望の受験生以外の受験生にも問題演習として使っていただけます。
是非、赤本等で過去問を入手して一度自力で解いた後にこの記事を読んでみてください。
それでは早速、解説を始めます!
問1
空欄(1)
①fullest (1)を和訳すると「めいっぱいの(1)」です。
したがって、「maximization」(最大化する)と意味が似ていますね。
「最大化して、めいっぱいにする」ということです。
つまり、(1)に入るのは「the greatest advantages」(最も大きな利点)と似たような意味のことばになります。前向きなことばが(1)に入るということですね。
②「V A to B」には「OがVする方向に仕向ける・期待する」という意味があります。
このことからも、「to its fullest (1)」には前向きなことばが入ることがわかります。
①②の視点で選択肢をみてみると、「potential」が目に留まります。
そこで、「potential」を(1)へ代入してみます。
すると「自転車の可能性を最大化する」となり、これが冒頭の「資源を最大化する」(≒「資源を最大限有効活用する」)と同じ意味であると考えられます。
以上から、(1)は(E)で決まりです。
空欄(2)
・等位接続詞のorに注目し、何が並列されているのかを考えます。
「牛乳を1リットル買う」or「会議をする」or「ランチをする」ですね。
ここで、並列されているもののなかの「a few blocks away」(数ブロック離れた場所)
に注目します。自転車をちょっとした外出に使うということですね。
そして、「have lunch in another (2)」も「ちょっとした外出」であることを表すと考えられます。したがって、「別の地域に」「別の区域に」といった意味が入ると考えられます。
この視点で選択肢をみると「neighborhood」が目に留まります。「近所」という意味がある
ので、「ちょっとした外出」を表現するのにぴったりですね。なお、「neighborhood」には
「地域」や「地方」といった意味があります。
空欄(3)
①(3)を含む部分は「自転車のシェアは公共交通機関の(3)を軽減できる可能性がある」という意味です。つまり、(3)には「軽減したいもの」=ネガティブなものが入ります。
②(3)を含む文のthat節以下を確認すると、「定員いっぱい、または定員を超えて運行し
ている」という記述があります。この状況を変えることが、「(3)を軽減する」ことだと
考えられます。
①②の視点で選択肢をみてみると、「strain」(緊張、負担)が目に留まります。「自転車が公共交通機関の負担を軽減して定員にゆとりをもたせる」ということですね。
問2
空欄(1)
①「make(1)of resources」の「resources」に注目します。
②本文の第1行に「resources」があり、「資源を最大化すること」
(=「資源を最大限有効活用すること」)が述べられています。
①②より、「make(1)of resources」=「資源を最大限有効活用すること」といえるので
「make the most of」(~を最大限有効活用する)を答えます。
空欄(2)
①「It is convenient」(便利だ)の理由として「we can ride a bike when we(2)」が挙げら
れています。そして、「○○のときに自転車に乗ることができると便利だ」と述べている箇所を探します。
②本文第1段落第4文に「when you need it」とあります。
①②より、(2)には「need it」を入れれば正解です。
設問の「when we(2)」も本文の「when you need it」もwhenではじまっているのが探しやすい目印となっていますね。
空欄(3)
①「without having to(3)about ownership ,maintenance or storage」(所有権、保管、整備を(3)する必要がない)に
注意し、これと同じことを述べている箇所を本文から探します。
②本文第1段落第5文に「purchase, storage and maintenance」があることに注目します。
「storage」「maintenance」が重複しています。
これの1つ前の第4文に「自転車が必要ないときはあなたの責任下ではない」とあります。
つまり、「必要なときだけ使えばよい」(=「必要ないときの保管や保守については考える
必要がない」)と考えられます。
答えは「think」(または「worry」)です。
空欄(4)
①個人所有の自転車は「occupy a lot of(4)」(多くの(4)を占有する)とあります。
②「公共の自転車を利用する」⇔「自転車を個人で所有して利用する」の対比構造を意識
します。
③第4段落の第1文に「private bicycles」(個人所有の自転車)とあるので、このあたりを
探します。
すると、「efficient use of space」(効率的な空間の使用)とあります。
また、第2文に「parking problems」(駐輪の問題)とあります。
これらから、「駐輪スペースの問題」が生じているとわかります。
①②③より、(4)は「parking space」です。
空欄(5)
①「公共の自転車を利用する」⇔「自転車を個人で所有して利用する」の対比構造を意識
します。
②「but with a PBS」(しかし、PBSだと)とあるので、自転車を個人で所有した場合の駐
輪スペースの問題がPBSだと緩和されると書いてある箇所を探します。
また、「control the(5)of bicycles」(自転車の(5)をコントロールできる)を
ヒントにします。
③本文第4段落で①のような対比構造に言及されていることに注目します。
一番最後の文に「dictates where they are parked and how many are parked」
(駐輪する場所と何台停めるかを定めている)とあります。つまり、駐輪する場所と自転車の台数を決めている(コントロールしている)ということです。
①②③より、「control the number of bicycles」(自転車の台数をコントロールする)と考えます。
問3
空欄(1)
①”last mile” problemについて言及しているのは第5段落です。
②「help people(1)from the closest station」(人々の最寄りの駅からの(1)を助ける)
とあります。また、「help to V ,help O to Vのtoは省略ができる=原型不定詞の形にな
る。」ことにも注意します。
③第5段落第2文に「how to make the short trip from your house」(自宅から短い移動をす
る方法)「from the closest public transport station」(最寄りの公共交通機関の駅から)と
あることに注目する。
①②③より、「help people make the short trip from the closest station」(人々の最寄り駅からの短い移動を助ける)となります。
空欄(2)
①「from A to B」に注目し、「最寄駅から(2)の場所へ」と考えます。
つまり、「(2)の場所」は「目的地」「行きたい場所」を意味することばです。
②第5段落に「to your personal final destination」(あなたの個人的な最終目的地)とありますので、①で考えた内容があっていることがわかりました。しかし、「to your personal final destination」のなかにある表現は「the place(2)in the end」にはうまくはいりません。したがって、言い換える必要があります。
①②より、「the place where they want to go in the end」などが答えだと考えられます。
空欄(3)
①「S ask O to V」=「SがOにVするよう頼む」に注意し、「asking someone to(3)」(だれかに(3)することを頼む)を意識します。
②「using a taxi」に注目し、これを第5段落から探します。
③第5段落第3文の「taxi」にまず注目し、この近辺に答えがあると判断します。
④「dependent on others for a lift」(誰かに運んでもらう)に注目し、「ask」の内容を
「運んでもらうこと」と考えます。
①②③④より、「asking someone to drive them」(誰かに車で送ってもらうよう頼む)などが正解となります。
問4
①答えるのは「PBSの健康面以外の利点」である。
②「健康面の利点」は第7段落に書かれている⇒その付近を探す。
③第8段落に「also」(~も)とある⇒「健康面以外の利点」が追加で述べられていると考えられます。
「encourages investment into other bicycle infrastructure and policies」(他の自転車関連のインフラや政策への投資を促す)とあるので、これを「健康面以外の利点」と考えます。
①②③より、「It encourages investment into other bicycle infrastructure and policies」と、③で注目した箇所をほぼそのまま答えればOKです。
問5
内容一致ですね。それぞれの選択肢をみて、正誤を考えていきましょう。
(1)「instead of」(~の代わりに)が重要です。公共交通機関の代わりに自転車を使うべき、ということです。しかし、第5段落で「A PBS can make public transport more attractive」(自転車をシェアするシステムは公共交通機関をより魅力的にする)とあるように、筆者は「自転車」「公共交通機関」を相互補完的なものと考えています。よって、Fです。
(2)「自転車の利用者にも社会全体にも利益がある」⇒第4段落第1文で社会全体にも利益があることが示されています。よって、Tです。
(3)「アムステルダムの例」は第4段落で「サイクリングの本場」として登場します。
しかし、アムステルダムでPBSをしていたとは書いてありません。よって、Fです。
(4)第4段落に「To charge is one solution, but …」(課金するのも1つの方法だが、…)「do not charge」(課金しない)とあります。課金以外の方法が重要であるということです。
したがって、Fです。
(5)第5段落で述べられてる「ラストマイル」問題の解決について書かれています。
よって、Tです。
問6
タイトルをつける問題です。タイトルをつける問題では、「本文の最初から最後までをかけて一貫して述べられているテーマ」を選ぶようにします。決して、一部分の印象的な表現をなんとなく選ばないようにしてください。
この文章で最初から最後まで一貫して述べられているのは「PBSのメリット」ですね。
したがって、C(自転車をシェアすることの利益)が答えになります。
他の選択肢はこの文では述べられていないか、文のなかのごく一部で少し言及されているだけの内容です。
いかがでしたでしょうか。
また別の記事でお会いしましょう!
それではまた!
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