定期考査対策

第1回定期考査分析:1年生【古文】

第1回定期考査分析:1年生【古文】

宇部高生の皆さん、こんにちは!

宇部高校専門塾の黎明会予備校 受験コンサルタントの坂根です。

本日は高校1年生の古典に関して定期考査分析をいたします。今回国語ですが、現代文と漢文は範囲から除外され、古文のみの出題になります。以下大問別に勉強に役立つポイントを列挙します。

大問1(「児のそら寝」より)(40点)

□漢字の読み方を現代仮名遣いにするという問題

→基本問題。苦手な場合、春課題考査の範囲の復習をすること

□傍線部の意味を問う問題5つ

→繰り返し音読していれば問題はない

□主語を問う問題

→今後も必ず出題される問題。文法を使って主語を判断することが増えるので慣れること

□本文の動詞を使って、行・種類・活用を問う問題

→今回の文法範囲と被るので、いい問題。活用形はしっかり復習しておくこと

□心情を問う問題

→心情がとにかく古文では重要。登場人物がプラスの感情を抱いているかマイナスの感情に陥っているかなどはしっかり把握しておくこと

初見の問題ではないので、CEと同じく対策はしやすい。ただ、古典文法の細かい知識を問われると意外に答えられないケースも出てくるので、授業でとったノートをしっかり見直すこと。さらに、CEと同じく、どのような形で出題されるのか想像しながら授業を受けると勉強効率が上がる。

大問2(古文単語)(10点)

今回出題の古文単語

□1.おぼゆ

□3.ののしる

□8.しのぶ

□12.あふ

□18.おこなふ

□19.なやむ

□23.ぐす

□28.をかし

□31.いみじ

□36.ありがたし

36語中10語出題。計10点なので、軽視するわけにもいかない。

「ぐす」以外はそれぞれの単語の例文①から出題。今後勉強する際には、意味だけ覚えるのではなく、例文①の文章は特に注意して読んでおくとよい。ただ、非常に勉強がしづらい部分ではあるので時間のかけ方には要注意。古文単語は覚える量が英単語よりは少ないので、受験期に一気に覚えることも可能。優先順位的には下がる人が多い傾向がある。定期テストにおいても自分が受験で重要視したいものから暗記物は片付けていくのがベター。英単語が最重要、その後、理科基礎や社会などと古文単語は天秤にかける必要がある。

大問3(「検非違使忠明のこと」より)(30点)

基本的に大問1と出題傾向は変わらない。授業内容をとにかく重視して復習すれば高得点は可能。

大問4(古典文法)(20点)

□動詞の活用の行・種類を答える問題だが、基本中の基本。文法書P.18の活用の種類の表を基本で覚え、各活用を反復して覚えながら慣れていくほかない。今回文法で落とした場合はやり込み不足なだけ

□問2の4問中3問が文法書からの出題。残り1問が文法テキストから。上一段、上二段、ナ行変格、サ行変格活用の基本的な使い方が問われる。基本的に文法書を何度も音読しておけば感覚で解けるレベル

□問3は動詞を音便が起こる前のもとの形に直す問題。文法書P.31総合問題から3問そのまま出題。残り1問も文法テキストP.14からの出題。文法書の総合問題も今後は重要視したい

□問4は動詞の活用表を完成させる問題。文法書P.31総合問題から2題、文法テキストP.8から2題。1問2点で基本的な問題なので、ここは落としたくない

細かいところからの出題はなかったが、覚えることが少なくはなかったので大変だったかと思われる。覚える際のやり方として、学校では「ひたすら音読」ということを重視されているが、その通りで、頭で考えて覚えようとすると古文は上手くいかないところもある。今後も繰り返し音読をすることを長文・文法共に心がけてほしい。

今後の対策

□授業で行った長文2問で計70点。結局授業でやった長文の復習が最重要。70点は大きいので日々の授業を本当に大切にすること。そして、授業の内容を理解したあとは、音読等で復習することを心がけるべし。多くの人が文法問題を間違えがちなので、今後も長文の中の文法問題の復習は大事。一度古文が苦手で文法があやふやになると定期テスト対策も時間がかかるので要注意

□古文単語に関しては、ただ意味を問われるわけではなく、例文と一緒に記憶に焼き付けていないと得点には繋がらない。そもそも古文は触れる機会が他教科より少なく、慣れが足りていないケースも見受けられるので、古文単語を覚える際に例文を色々と音読し古文脳を鍛えることが肝心

□古典文法は当たり前だが一度解いただけで身につくものではない。カテゴリー別に演習するので、テキストを進めるのはそんなに大変ではないかと思う。ただ、ランダムにごちゃまぜに問題が出されたときに、本当に解けるのか、という訓練を前もって行っておかないと本番知識不足が露呈される。今回文法部分で得点を落とした人は、演習のやり込み不足なだけ。ただ、やり込み不足になる理由は様々あるかと思うので、どうしたら古文に時間を割けるのか、勉強計画を考える際に考えてもらいたい

古文は苦手になる人が本当に多いです

古文が得意、という人は、英語のように古文を捉えています。単語を覚えて文法を覚えて、という流れは英語と全く変わりません。ただ、古文なんて覚えて何か役に立つの、とか考えてしまうと優先順位はがた落ちです。そうではなく、例えば、受験のために必要な教科と割り切って学習してください。古文を受験期に覚えなおす人も多いですが、模試で結果を出したい人、意外に短い時間で効果が表れる科目なので、時間を割くのもいいのではないでしょうか。そして定期テストに関しては、出題傾向を今回つかめたので、より勉強はしやすくなったかと思います。8割以上は常に目指したいですね。

本日は以上です。

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