早稲田大学文学部と文化構想学部の違い｜宇部高校生専門塾｜国公立大学難関私立大学受験

早稲田大学文学部と文化構想学部の違い

宇部高生の皆さん、こんにちは！

宇部高校専門塾の黎明会予備校 　受験コンサルタントの坂根です。

今日はまためっきり寒くなりました。まだ春休み期間は続いていますが、寒暖の差に気を付けて夜は暖かくしてお過ごしくださいね。

本日は橋田壽賀子先生の訃報のお知らせがありました。『渡る世間は鬼ばかり』を私自身よく観ておりまして、シリーズが終わった後も、一年に一回スペシャルドラマで放送されるのを楽しみにしていました。昭和の時代から平成の時代にかけて、その変わりゆく時代の流れを５人の姉妹の家族模様を通して様々な形で社会問題を提起されたりと、多彩な表現されていました。血の通った、愛情の深い作品を数多く世の中に出されていました。心からご冥福をお祈りいたします。

ちなみに、橋田先生の経歴が気になったので調べてみると、日本女子大学文学部国文学科をご卒業ののちに、東大の受験を失敗されて、早稲田大学第二文学部国文科にご入学、中退ののちに松竹に入社とありました。ちょうど最近早稲田大学に関してブログを書いていましたが、第二文学部というと、夜間学部で有名な学部でした。タレントのタモリさんや、女優の吉永小百合さんなど多数の文化人、著名人を輩出した学部でもあります。時代の流れで、第一文学部と共に改変され、文学部、文化構想学部が発足することになりました。本日はこの比較されやすい両学部にスポットを当てて、ご紹介できればと思います。

文学部と文化構想学部の違いが分かりづらい！

そもそも共通点が多い学部です。以下列挙します。

【共通点】

入試の形式

配点も一緒で問題の形式も似ています。英語７５点、国語７５点、社会（日本史か世界史）５０点です。

戸山キャンパスにある

文・文化構想のみ戸山キャンパスに充てられています。本キャンパスから少し離れていますが、理工学部よりは本キャンパスに近いです。

ブリッジ科目が存在する

文・文化構想は１年次に共通科目を取ります。それがブリッジ科目です。第二外国語や、教養科目が共通になります。週４回で１年かけて第２外国語を学ぶそうです。本キャンパスの学生さんたちより倍の外国語の授業があったりします

【異なる点】

国語の問題形式

国語のみ問題に特徴があります。

文学部→大問１・２（現代文）、大問３（古典）、大問４（漢文）とオーソドックスな形

文化構想学部→現古漢融合問題が出ることで有名。大問は３つに分かれている。

文学部は１７のコース

哲学・東洋哲学・心理学・社会学・教育学・日本語日本文学・中国語中国文学・英文学・フランス語フランス文学・ドイツ語ドイツ文学・ロシア語ロシア文学・美術・映像演劇（中で演劇・映像に分かれる）日本史・アジア史・西洋史・考古学

の１７のコースがある。

文化構想学部は６つの論系に分かれている

表象メディア・文芸ジャーナリズム・社会構築・現代人間・複合文化・多元文化の６つのコースがある

文学部は縦の学び、文化構想学部は横の学び

２年次からコースが分かれます。例えば文学部でフランス文学を学ぶとなれば、フランス文学中心の授業の組み立てになります。一方で文化構想学部の場合は、表象メディア論系に進み、イメージ論を専攻したとすると、単に芸術史や作家論にアプローチすることに留まらず、政治経済の諸問題や世界情勢などと結び付けていくことも可能です。分かりやすく言えば、既存の学問の枠組みに捉えられることなく、新たな領域を掛け合わせ、新しい気づきを得る、という感じでしょうか。

ある文化を縦に深く突き詰めるなら文学部、ある文化を縦ではなく、横に広げていって多角的視点で見たり結び付けたりする網羅系学部が文化構想学部に入ることをお勧めします。