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山口大学医学部に関して

こんにちは！

宇部高校専門塾の黎明会予備校 　受験コンサルタントの坂根です。

昨日が卒業式だった高校も多かったかと思います。TwitterやYahoo!の検索ランキングで「卒業おめでとう」が一位に挙がっていました。卒業式もコロナ禍で例年のようにはいかなかったかと思いますが、先輩たちとの別れというものはいつの時代も名残惜しいものかと思います。ただ、その先輩たちの多くが国公立大学志望の場合は、今週末から来週頭にかけて合否の結果が待ち構えています。進学の春を迎えるか、浪人の春を迎えるか、受験生にとっては人生の分岐点になります。緊張の一週間ですね。

そんな先輩たちを送り出し、高校２年生、高校１年生の皆さんも来月には進級し、新しい１年が始まります。ぜひ勉強の面でもいいスタートダッシュができるように３月を有意義にお過ごしください。

コロナ禍だからこその医学部人気

コロナ禍ということで国公立大学の志望倍率など、どうなるか読めないところもありましたが、山口大学医学部に関しては例年以上の人気を倍率が示しています。コロナ禍ということもあり、医療に関する関心の高まりで、高い志を持った人材が集中したことと、また、手に職を持つことで、この不安定な社会を生き抜くという思いを持った人が増えた、ということも読み取れます。コロナ禍で生き残る仕事、厳しい仕事、見事に明暗が分かれてしまいました。そんな時に、公務員職に繋がる学部や、医学部、薬学部などは、今後も高い倍率で推移していくことが想像できます。

本日は、宇部高校生が進学先として一位に挙げる、山口大学を取り上げます。その中でも先述した、医学部を取り上げたいと思います。以前、山口大学に関しては推薦型選抜に関して取り上げましたが、今回は医学部限定で特集します。

山口大学の医学部は３種類あります。

医学部医学科

医学部保健学科（看護）

医学部保健学科（検査技術）

1年次は山口市吉田キャンパス、2年次以降は宇部市小串キャンパスで学びます。

参考までに昨年の倍率と今年の倍率の比較、昨年の前期試験の合格最低点などを見ていきたいと思います。

倍率や合格最低点は？

医学部医学科

総得点における合格最低点１１５１．２点／１５００点満点中（76.7％）

【昨年の倍率】

５５／３０９（5.6倍）→今年現時点で、５５／３０６（5.6倍）

≪特徴≫

・医学部医学科は全国的に見ても、倍率の増減が少ない学部で、山口大学においてもそれが当てはまる

・医学部医学科に関しては2次配点が保健学科より増えるものの、共通テストの配点の方が300点も高く、共通テスト重視であることに変わりはない。志願者で共通テストがB判定行かなかった場合は、二次重視型の岡山大学医学部などを狙うことをお勧めする

・二次試験の問題は英語、数学、理科2科目。特徴としては基本的に標準的な問題で差はつきにくい。強いて言えば、数学の難易度が高めなので、数学得意な受験者に有利。英語はライティング重視な試験なので、英作文対策を厚めにする必要がある。

医学部保健学科（看護）

総得点における合格最低点６６４．４点／１１００点満点中（60.4％）

【昨年の倍率】

５０／８７（1.7倍）→今年現時点で、５０／１２５（2.5倍）

医学部保健学科（検査技術科学）

総得点における合格最低点７５０．６点／１１００点満点中（68.2％）

【昨年の倍率】

２５／５６（2.2倍）→今年現時点で、２５／７５（3.0倍）

≪特徴≫

・今年は志願者が増え、難化してしまった。倍率１倍台のケースの場合、次の年の出願者が増える可能性は高いので、逆に来年度の出願者は減る可能性が高く、来年度は出願のねらい目かもしれない

・人数制限はあるが、助産師の資格も取得でき、合格率100％で近年推移している。そういった点でも、評判がいい学部学科である

・検査技術科学に関しても志願者増。臨床検査技師を目指せる国公立大学が多くはないので、この学科に関しても倍率は上がることはあっても極端に下がることはないだろう。また、全国で珍しい「細胞検査士」を目指せる大学として認知されており、希少な価値を持つ学科で堅調な人気がある

・保健学科２コースについては、共通テスト配点９００点と、個別学力検査での逆転は望み薄。看護は英語、検査技術科学に関しては物理、化学、生物からの選択。全学部共通問題が山口大学の特徴なので、基本的に奇問難問は出ない。よって共通テスト対策重視で問題はない

・看護に関しては共通テストの選択科目として、今年度から理科１科目だけでなく、理科基礎2科目も選べるようになった。看護は理科基礎利用できるところとそうでないところがあるので注意

・検査技術科学に関しては、共通テスト化学が必須。残り1科目を物理、生物、地学から選ぶ必要あり

いかがだったでしょうか。また、学校推薦型選抜Ⅱの判定方法が以下の通りです。

学校型選抜Ⅱに関して

≪医学科≫

大学入学共通テストの成績を考慮のうえ，総合的に合否を判定します。総得点が同点の場合は，小論文及び面接の合計得点の高い者を上位とします。ただし，面接点が著しく低い場合は，不合格とすることがあります。

≪保健学科≫

大学入学共通テスト，面接及び調査書の合計点で合否を判定します。総得点が同点の場合は，大学入学共通テスト，面接，調査書の順に高得点者を上位とします。ただし，面接点が著しく低い場合は、不合格とすることがあります。

終わりに

学校推薦型選抜に関しては、学校の推薦を得られるかどうかが問題なので、まずは学校内での競争になります。定期テストはもちろん、部活や生徒会、課外活動、コンクール、何らかの賞、など色々な面で推薦できるかが総合的に判断されます。小論文や面接対策等も受験生時に一般受験対策と同時に行わなければならないので負担ですが、受験のチャンスが増えるので、行きたい学部学科があるならぜひチャレンジしましょう。いずれにせよ、山口大学医学部においては共通テストの結果が推薦・一般共に必要になるので、日々の学習が重要になってきます。走り出しているライバルもいるのでぜひ早めの対策を心がけましょう。

本日は以上です。